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大切な日に振袖を着て体調不良にならないために注意しておきたいこと

振袖は「晴れ着」と呼ばれているように、一般的な着物と異なり、特別な日、記念日などのハレの日に着る着物です。しかし、そのような大切な日に美しい振袖を身に着けても、着慣れないために体調を崩してしまったり、気分が悪くなってしまう人も実は少なくありません。この記事では自分や大切な人の一生に一度の大切な日にそのような事態にならないために、注意しておくことや、万が一そうなってしまったときの対策などを紹介します。ぜひ参考にしてください。
慣れない振袖で体調が悪くなったり貧血になってしまったりする人も
私たちの多くは、日ごろいわゆる和服である着物ではなく洋服を着て過ごしています。洋服に比べると着物は締め付ける力が強いので、慣れない振袖を着用中に体調不良になってしまう人や、貧血のような状態になってしまう人も一定数出てきます。
では、せっかくのハレの日に体調を崩してしまう原因はどこにあるのでしょうか。一番多い原因は、実は「食事を抜いていること」にあります。振袖はただでさえ苦しそうに見えるため、食べ過ぎてしまうことを気にしすぎて多くの人が朝食などを抜いてしまう傾向にあります。しかし、胃に何も入っていない状態で振袖の着付けを行えば、ゆとりが全くない状態での着付けとなりずっと胸の苦しさが収まることはありません。また、食事を抜けば低血糖状態となるので、めまいや貧血を起こしやすく、不安感や緊張感といったストレスも感じやすくなります。
体調が悪くなってしまった場合の対処法
振袖を着ていて体調が悪くなる場合の多くは、「苦しさ」を伴う状態にあります。振袖はしっかりと着付けされているため、きつい、息苦しいと感じやすく、そこから体調が悪化することは珍しくありません。しかしそのような場合でも自分で着ている着物をゆるめることで対処が可能です。
帯と着物の間に指を入れて、左右に動かしながら帯をゆるめ、帯を少しずつ下げていきます。みぞおちあたりに隙間を作ることで息苦しさは軽減されますが、さらに帯枕の紐をひっぱり、結び目をゆるめることでより効果が出ます。それでもまだ苦しい場合は、胸紐を思い切って結び直すことも方法のひとつです。息を吸った状態でみぞおちより下で結べば息苦しさはかなり軽減されるはずです。
また、貧血やめまいなどが起きている場合は、その場にゆっくりと座ることが重要です。その後で、チョコレートやココア、鉄分が入ったドリンクなどを口にすることで徐々に緩和されます。吐き気がある場合は首をペットボトルなどで冷やすようにしましょう。
振袖を着たときに体調不良にならない対策方法
振袖を着た記念すべきハレの日に体調を崩さないためにはどうすればいいでしょうか。万全の体調で臨むために何より大切なことは、しっかりと食事をとることです。前述の通り、食事を抜くと逆に振袖を着ている間苦しい着付けになりがちで、さらには貧血やめまいも起こしやすくなります。食べる量をあまり意識しすぎず、普段通りの食事を続けるようにしましょう。2つ目は、着付けをしてもらっている時点で苦しさやきつさを感じたらその場で着付け師に伝えるということです。苦しくない状態を保ちながら着付けしてもらうことで体調不良を抑止し、さらに自分で振袖をゆるめた場合の着崩れも避けることができます。また、絹素材や、幅の広い腰紐を使うことで、締め付けをしすぎなくてもしっかりと着物を止めることができます。最後は、着物専用の下着をつけることです。着物の場合タオルなどを巻いて着物用に体の線を調整していきますが、専用の補正下着を使えばライン調整による息苦しさを軽減できるため、締め付けによる体調不良を防ぐことができます。
今回のまとめ
いかがでしたか。なかなか着ることのない美しい振袖を身に着けているときは、急な体調不良などの事態は誰もができる限り避けたいはずです。体調不良はどうしようもないものですが、振袖を着るときの多くの体調不良は前もって対策することできちんと防ぐことができ、万が一なってしまっても正しい対応策さえ覚えておけば早く復調することが可能です。自分や大切な誰かのための一生に一度のハレの日は、穏やかに、楽しくうれしさいっぱいに過ごす日であってほしいと思います。
【参考URL】
https://labliss.net/search/column/furisode-painful/
http://mihashi-kimono.co.jp/blogs/view/14967594611771/9123654155410743043
https://furisoderental-osaka.info/handle/
https://ibaraki-furisode.info/column/sick/
vol.137