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色によって異なる振袖の薔薇の柄に込められた意味とは?

モダン柄やレトロ柄で人気の薔薇、実は花の色によって異なる意味を持ちます。赤い薔薇は「愛情」、青い薔薇は「奇跡」など花言葉が異なることをご存じでしょうか。薔薇柄の振袖を選ぶ際には、ぜひ花の色に込められた意味を参考にしてみてはいかがでしょうか。ここでは、赤・青・ピンクと薔薇柄の人気色に込められた意味についてご紹介します。
振袖の薔薇の柄の色が赤色の場合に込められた意味
赤い薔薇の花言葉には「愛情」「情熱」「美」などがあります。薔薇といえば赤い薔薇を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。薔薇の柄は洋風で、日本とは最近まで縁がなかったと思われているかもしれません。しかし、実は古今集の中で紀貫之が薔薇について詠んでいます。薔薇は平安時代に中国から伝わってきたようです。着物の柄としては明治の頃から使われ始めました。
現在でもレトロやモダンな着物の柄としてよく描かれています。大きく描かれた赤い薔薇柄はモダンな印象になります。黒地に赤い薔薇柄は大人っぽく着こなしたいときに選んでみましょう。白地に赤い薔薇が描かれた振袖は個性的でクールな印象です。赤い薔薇柄はピンクの地色に描かれているとキュートな雰囲気にもなります。情熱的で熱烈な愛情、美しさを表す赤い薔薇柄は地色の印象で選ぶのもおすすめです。
振袖の薔薇の柄の色が青色の場合に込められた意味
青い薔薇の花言葉は「奇跡」「夢かなう」です。自然に存在しなかった青い薔薇は2004年に開発に成功したまだ新しい品種です。青い薔薇が誕生する前の花言葉は「不可能」という少々ネガティブなワードでした。14年の歳月をかけて地道に取り組みで成功した青い薔薇の誕生後に「奇跡」「夢かなう」と花言葉が変更されます。長い月日を経てやっと誕生した青い薔薇にぴったりの花言葉が付けられたのです。
青い薔薇の振袖はモダンでクールな大人っぽい印象です。寒色系のコーディネートで凛としたカッコよさを表しましょう。黒地に青い薔薇を大きく描いた振袖は自立した大人の女性を演出できます。白地に大きな青い薔薇を描いている振袖は現代的でクールな印象です。青い小さい薔薇を白地に描かれている振袖はキュートな雰囲気で着られます。奇跡を起こし、夢を叶える未来に祈りを込める青い薔薇の振袖です。
振袖の薔薇の柄の色がピンクの場合に込められた意味
ピンクの薔薇の花言葉は「上品」「しとやか」「温かい心」「恋の誓い」など数多くあります。さらに色の濃淡でも花言葉は異なるそうです。例えば濃いピンクは「感謝」、薄いピンクは「誇り」などの花言葉があります。
キュートで可憐なイメージのピンクの薔薇柄ですが、コーディネート次第で大人の着こなしができます。ピンクの薔薇を大きく描いた振袖はモダンな雰囲気になります。小さいピンクの薔薇の柄の振袖はキュートな印象です。大人っぽく着たいときは黒地にピンクの薔薇柄を選んでみましょう。白地や赤にピンクの薔薇を描いた振袖では可愛い印象になります。濃いピンクの薔薇を描いた振袖を着て感謝の気持ちを表すのも良いでしょう。
今回のまとめ
赤、青、ピンクの薔薇の色に込められた花言葉はそれぞれのイメージに似合っています。青い薔薇がその誕生の背景にちなんだ言葉となっているのはまさに感動的です。可愛さと大人っぽさ、色の違いでさまざまな顔を見せてくれる薔薇柄の振袖に込められた意味は奥深いです。叶えたい夢がある人は青い薔薇、感謝を伝えたい人はピンクの薔薇の振袖を選ぶのも素敵でしょう。
【参考URL】
https://furisode-ichikura.jp/magazine/what-rose-mean/
【参考書籍】
格と季節がひと目でわかる きものの文様/世界文化社
vol.152
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