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着物にアイロンがけはOK？ダメージを与えずに着物のしわを取る方法
着物にアイロンがけはOK？ダメージを与えずに着物のしわを取る方法
晴れの門出に着物を着ようと、久しぶりにタンスの中から引っ張り出してみたら、目立つしわが見つかって困った方も多いのではないでしょうか。クリーニングをお願いする時間がないので、アイロンでしわを取ろうと考えた方もいるかもしれません。
ここでは、アイロンを使う方法・使わない方法それぞれに触れつつ、着物に優しいしわの取り方についてご紹介します。
【目次】
1.着物にアイロンをかけても大丈夫？
2.ダメージを与えずに着物にアイロンをかける方法
3.アイロンを使わずにしわを取る方法
4.今回のまとめ
★着物にアイロンをかけても大丈夫？
大前提として、着物に熱を加えるのは、あまり良いお手入れの方法とは言えません。着物は非常にデリケートな衣服であり、熱を加えることは傷み・シミの原因になります。ポリエステル100％のものなど、素材によっては自宅で洗濯・お手入れ可能な着物もありますが、基本的にアイロンで熱を加えることはご法度です。
しかし、どうしても明日着物を着ていかなければならないなど、切実な事情がある場合は、これからご紹介する方法を試してみてください。
★ダメージを与えずに着物にアイロンをかける方法
着物にアイロンをかける場合、部分的なしわを伸ばしたいのか、着物の表裏すべてがアイロンがけの対象となるのかによって、アイロンのかけ方が変わってきます。それぞれの違いを理解した上で、アイロンをかけることが大切です。
★部分的なしわを伸ばす場合
気になるしわだけを伸ばすのであれば、着物に直接アイロンを当てないようにします。まずは、アイロン台の上に、着物のしわが目立つ部分を置いて、その上に当て布をしてください。
モードは「ドライモード」を選択し、アイロンの温度を「中温」または「高温」にします。お使いのアイロンに「絹」モードがあれば、そちらを選びましょう。アイロンが温まったら、軽めの力加減で、素早く繊維に沿って小刻みに動かしていきます。
しわが目立つ場合は、当て布または半紙を湿らせて、しわの上に置いてアイロンをかけてください。半紙を湿らせる際は、濡れたタオルなどを使って叩くと良いでしょう。
なお、スチームアイロンに関しては、集中してスチームを当ててしまうと、その箇所の色が変わってしまうことがありますので、避けた方が無難です。
★着物全体にたくさんのしわがある場合
着物のしわが広がってしまっている場合、まず着物の裏側に注目します。裾からアイロンをかけていくのですが、縫い目と折り目が90度になるよう、軽い力を保ちながら繊維に沿って当てていくのがポイント。流れとしては「裾→見頃→衿」の順でアイロンをかけていくイメージです。裏側をかけ終わったら、生地が縮んでいないか、たるんでいないか確認し、問題なければ表側にアイロンをかけます。
表側も同様に、裾から見頃、見頃から衿と順番を守ってかけていきましょう。刺繍や箔がある部分を避けて、当て布を使いながらかけていき、時々着物ハンガーに吊るして着物の状態をチェックします。
着物全体にアイロンをかける時は、洋服と同じイメージでアイロンをかけないよう注意してください。特に、縫い目を見せないようにしている「キセ」の部分をアイロンでつぶしてしまうと、着物のたおやかな雰囲気が失われてしまう恐れがあります。
★アイロンを使わずにしわを取る方法
着物のしわを熱で何とかしようとするのは、あくまでも緊急手段の一つですから、吊るすのが最も良い方法です。着物を着る数日前から畳紙から出しておき、着物ハンガーなどにかけておくのが理想的。どうしても時間がない場合は、一晩を目安にかけておきます。これだけでも、しわは目立たなくなるでしょう。
市販のしわ取りスプレーなどを使う方法も考えられますが、着物との相性もありますから、使い始めはできるだけ目立たない場所で試してみることをおすすめします。
今回のまとめ
着物はデリケートな衣服なので、アイロンをかける際に十分注意しないと逆効果になってしまいます。温度・順番に注意しつつ、縫い目をつぶさないようアイロンをかけることで、シワを伸ばしつつ柔らかい雰囲気を保てるでしょう。
アイロンをかける際には、くれぐれも焦って力を入れすぎたり、スチームを直接当てたりしないよう注意してください。
【参考URL】
https://rescue.epark.jp/columns/kaitori/kimono/419
https://ichiru.net/column/kimono-of-chest-is-full-of-wrinkles/
https://store.shopping.yahoo.co.jp/kyo-no-oshareya/mkmn6s.html?sc_e=slga_fpla
https://sewingschool.hapimade.com/kise/
